愛蘭土倫敦紀行 ダブリン・ロンドン4泊7日の旅(18)

大英博物館の予習

 大英博物館。人類の遺産が一堂に会する、世界に冠たる博物館です。収蔵品は、なんと800万点! 太陽の沈まない大英帝国による世界各地の富の収奪の象徴のような場所でもあるわけです。
 世界史の教科書に出てくる、あんな石碑やこんな壁画が、いたるところに陳列されている。
 長く長くあこがれていました。
 
 この巨大博物館を巡るための時間は限られています。
 ちょうど今年6月にNHKで「2時間で回る大英博物館」という番組が放送されており、これを私は録画し、繰り返し観て予習をし、無駄のないルートの探求を行いました。
 娘と博物館を回ることを日本でも何回かしてきたのですが、その経験から娘がすぐに飽きてしまう可能性が高いことが分かっていました。
 そのために私は、「だいえいはくぶつかんのノート」というものを作成しました。予め、回るべき展示品を決めておきます。その展示品の、名前と簡単な説明、写真を書き込んだノートをパワーポイントを駆使して作成します。そのノートには、シールを貼るスペースも用意しておきます。プリンタ用のラベルシートを購入し、展示品の写真と娘の好きなキャラクタを組み合わせたオリジナルのシールを作ります。
 娘に写真を撮ってもらうこととし、目的の展示物の写真が撮れたら、そのシールを貼るというふうにします。ちょっとしたスタンプラリーというわけです。
 ノートは二つつくりました。まずはじめ、日本にいる間に「2時間で回る大英博物館」を観て、出てきたらその展示品のシールを貼る、という予習までしてしまうという力の入れようです。
 それだけ大英博物館に対する思い入れは強く、そして娘があきるということへの怖れがあったわけです。