小説「青都探」
「青都探」という未完の小説がある。
廃墟青都に侵入した読書人が延々史料をあさり続ける、という話である。
そして史料をあさり続けるうちに奇妙なことに気づく。
堆積している史料が体現する時間の流れが、「直線的で一方通行」ではない、ということに。
かけがえのなさ、固有性の否定という「射玉行」のテーマを凝縮した、そういうエピソードとして構想されてはいるのだが。
何せ地味な話なので、技術的に難しく、頓挫している。
「青都探」という未完の小説がある。
廃墟青都に侵入した読書人が延々史料をあさり続ける、という話である。
そして史料をあさり続けるうちに奇妙なことに気づく。
堆積している史料が体現する時間の流れが、「直線的で一方通行」ではない、ということに。
かけがえのなさ、固有性の否定という「射玉行」のテーマを凝縮した、そういうエピソードとして構想されてはいるのだが。
何せ地味な話なので、技術的に難しく、頓挫している。