世界は平和ではない

ロンドンで

 ロンドンで今日もテロがあった。
 娘は言う、「もう大英博物館も行かない。テロが1%でも起こる、そんなところに行くわけがない」と。
 そうだ、それはそうなのだ。世界は平和ではない。

 それが西暦2017年の現実だ。
 だが、私は信じる。

平和のためには理論がある

 平和には、平和に至るための理論があるのだということ。
 その一つ、一つの作業は、実に当たり前で日常的なことなのだけれど、
 それがそう配置されることによって、世界の対立が霧消されるような
 そういう構図があるはずなのだ。
 そして、それを実現するには、数学的な迂回路を通らねばならない。
(その基盤をこれまではまだ手に入れることが出来ていなかったのだ)
 そういう理論があるはずなのだ。

 夫婦喧嘩、部局間の対立、民族紛争、細菌の競合、すべて共通の構造があり、そこには解決があるのだ、と信じる。

社会科学基礎論のために

民族を考えることが鍵である

 民族を考えることが鍵である。
 民族は、社会を考えるうえでの鍵であるとともに、自我同一性について、つまりは、意識について考えるうえでの鍵なのである。

民族とは何か

 民族とは何か。それは国際関係上の主体として振る舞う。しかし、一方で、客体として(何らかの諸変数を組み合わせた計算の結果として)捉えられる。民族は構成要素である個々人を規定し、個々人は民族を規定する。だけれども民族をその構成要素に・特定の個人に還元することはできない。構成要素(個々人)は、明確に(同一律矛盾律排中律に従って)民族に所属したりはしない。常にゆらぎを有する。

主体の本質

 構成要素がゆらぎつつありながら、その集合体が、主体性を帯びてたち現われるということ、民族において典型的に示されるこのことは、実は、あらゆる(主体とされる)事物の本質なのだと言える。
(近代科学は、道具立てが乏しくて、主体と客体が明確に分離でき、同一律矛盾律排中律が成立する世界を(さしあたって)仮構していたのである。今はその先に進まなければならない) 
 構成要素によって規定されつつ構成要素を規定するということ、構成要素はゆらぎの中にあるのだということ、集合体は構成要素には還元できない主体性を有するということ。これらの現象が解き明かされなければならない。
 民族・言葉・生命・脳・意識それらは、これらの現象を等しく有する。だからこそ民族を考えることは意識を考えることにつながるのである。

数学の創始

 それらが貫き通されて、一つの展望のもとに捉えられるためには、数学が創られなければならない。
 創られるべき数学の手がかりを我々は、既に得ている。
 統計力学グラフ理論情報理論においてである。
 例えば、ニューラルネットワークを用いた連想記憶の議論によって、同一律矛盾律排中律を越えたその先に、事物のあり方を基礎づけることができる。
 そうした数学的な操作を道具立てとして有してはじめて、民族の本質を捉えることができるだろう。そして民族・言葉・生命・脳・意識を討究していく過程で、そうした数学は数学としての発展を遂げるだろう。

リクルートIDについて

 リクルートIDという仕組みがあります。
 関連企業を束ねて情報を共有しているような仕組みのようです。
 たとえばじゃらんネットで、ホテルを予約し、そのポイントを利用するようにすると、
 やがて関連企業のポンパレからも商品案内が届くなるようになる、といったかんじ。

 大変な量のメールが届くので、配信停止の手続きをするわけなのですが、これが、とてつもなくわかりにくい。
 手続きをしても、まるで配信停止の操作がなかったように、延々メールが来る。
 情報を共有するのは一瞬でするのに、配信停止に関しては、個別の問題(じゃらんじゃらんリクルート・ポイントはリクルート・ポイント)ということになっている、ということのようですし、
 配信停止の手続きをしても、すぐには配信が止まらず7日から10日はメールが届くシステムになっている
(おまけに配信停止の作業自体もわかりにくく、ちゃんとできない)
 ということのようです。

 非常に不誠実な仕組みだと思います。
 たとえば、送られてくるメールに返信しようとしても、返信しても対応しないむねがそのメールには書かれている。
 それならば、そのメールには、かわりに対応することのできる連絡先となるメールアドレスや電話番号を添えておくのが一般的だと思うのですが、それが書かれていない。
 リンクづけられたアドレスをたどっても、ネットを検索しても、メールアドレスや電話番号にすぐにたどり着けないようになっている。
リクルートグループのネットサービスは、じゃらんもそうなっています)
 顧客からの問い合わせを減らそうとしている、欺瞞的な手法のように思われます。

 やっとたどり着いた、電話番号に電話して、オペレーターと話しをしても、上記の仕組みについての質問には「内部のことですのでお答えできない」という返答のみです。ともあれメール配信を止める、という手続きはします、という結果とはなりました。

 おそらくは、良く分からないけど、届くがままにしているヒトが多いのでしょう。それゆえに、今の仕組み、配信停止が簡単にはできない仕組み、問い合わせが簡単にはできない仕組みが有効と考えているのでしょう。泣き寝入りを強いる仕組みです。
 感心しません。

ポケモントレッタ「挑戦! メガ強! メガシンカバトル」 

 ポケモントレッタのことです。こうした情報が事前にあると、非常に有用であると痛感するため、(これまでのブログの流れと全く関連性がないのですが)こうして投稿させていただきます。

ポケモンセンターオオサカにて

 11月9日(日)、ポケモンセンターオオサカにて開催された「挑戦! メガ強! メガシンカバトル」に娘を連れて行きました。9時着で、13時から13時30分の時間枠の整理券が配布されました。待ち行列は春にリザードンチャレンジカップに参加したときよりも、少ないように思えました。
 12時の時点では、整理券は終了されていましたので(何時に終了したかは分かりません。9時30分以降、12時以前です)、それでも、相当な人数が参加しているものと思われます。

用意したトレッタ

 事前に用意したトレッタは、
・対ミュウツーX用に、01弾のスーパークラス ミュウツーメガシンカあり)、4弾のマスタークラス トルネロス
・対ミュウツーY用に、02弾のハイパークラス ハッサムメガシンカあり)、00弾のハイパークラス ゼルネアスです。
 2つづつ、それぞれ3個入りのケースに入れて持たせました。

ミュウツー

 実際の対戦では、ニンフィアゲッコウガをお供とする、ミュウツーYが登場。娘は事前予習どおり、ハッサム、ゼルネアスを並べることができました。
 1ラウンド目は、ゲッコウガの攻撃と続けてニンフィアのサポート攻撃を受けますが、一番削られたハッサムでも4割程度。03弾からのシステムに従って1ラウンド目から、メガシンカしているハッサムの攻撃となります。ハッサムは+20かつ「きゅうしょ」で、ミュウツーYに1周目の8時程度(全体の3分の1程度)のダメージを与えます。2ラウンド目に娘はゼルネアスを選択。今回の主戦力と位置づけるこのポケモンが、やはり3分の1程度を削ってくれることを期待したのですが、ここで、サポート防御が作動し、ゲッコウガがゼルネアスの攻撃を一身に受けます。結果として、ゲッコウガ一体を気絶させるに止まり、ゼルネアスは、ミュウツーにダメージを与えることができませんでした。
 ミュウツーYの攻撃は壮絶なダメージを与えます。ハッサムが気絶、ゼルネアス・ヘラクロスもだいぶ削られます。3ラウンド目はヘラクロスの番。メガシンカがあり、ヘラクロスはHPが回復、余裕を持って攻撃、ミュウツーYを3分の1削ります。ニンフィアの攻撃を受けて、ゼルネアスが気絶、最終的にヘラクロスが残り、エクストラアタッカーに全てをかける展開に。
 選んでいたキュレムが登場し、娘はきっちりタイミングを合わせて、最高のタイミングでの攻撃となります。
 ミュウツーYの残り3分の1の HPをキュレムが、削りきってくれました。
 見事、ミュウツーYに勝利しました!
 娘は大喜びです。

周囲の方

 周囲の方を見てみると、ミュウツーXとYで使い分けをしているお子さんは少数のようでした。事前の青・赤で、出てくるポケモンを判断するのはハードルが高いようでした。
 ミュウツーXの場合を見ていると、「こうかがいまひとつ」となるヘラクロスでは、やはりほとんど削れていませんでした(私の作戦はトルネロスでひこう(◎)→かくとう(○) で2回攻撃する、でしたが、それを試すことはできませんでした)。
 

まとめ

 ・02弾ハイパーハッサム+00弾ハイパーゼルネアスで、ミュウツーYに勝てます。
 ・メガシンカするタイミングが、最後まで気絶しないために重要そうです。
 ・ミュウツーXにヘラクロスの使用はかなり分が悪そうです。

愛蘭土倫敦紀行 ダブリン・ロンドン4泊7日の旅(18)

大英博物館の予習

 大英博物館。人類の遺産が一堂に会する、世界に冠たる博物館です。収蔵品は、なんと800万点! 太陽の沈まない大英帝国による世界各地の富の収奪の象徴のような場所でもあるわけです。
 世界史の教科書に出てくる、あんな石碑やこんな壁画が、いたるところに陳列されている。
 長く長くあこがれていました。
 
 この巨大博物館を巡るための時間は限られています。
 ちょうど今年6月にNHKで「2時間で回る大英博物館」という番組が放送されており、これを私は録画し、繰り返し観て予習をし、無駄のないルートの探求を行いました。
 娘と博物館を回ることを日本でも何回かしてきたのですが、その経験から娘がすぐに飽きてしまう可能性が高いことが分かっていました。
 そのために私は、「だいえいはくぶつかんのノート」というものを作成しました。予め、回るべき展示品を決めておきます。その展示品の、名前と簡単な説明、写真を書き込んだノートをパワーポイントを駆使して作成します。そのノートには、シールを貼るスペースも用意しておきます。プリンタ用のラベルシートを購入し、展示品の写真と娘の好きなキャラクタを組み合わせたオリジナルのシールを作ります。
 娘に写真を撮ってもらうこととし、目的の展示物の写真が撮れたら、そのシールを貼るというふうにします。ちょっとしたスタンプラリーというわけです。
 ノートは二つつくりました。まずはじめ、日本にいる間に「2時間で回る大英博物館」を観て、出てきたらその展示品のシールを貼る、という予習までしてしまうという力の入れようです。
 それだけ大英博物館に対する思い入れは強く、そして娘があきるということへの怖れがあったわけです。

愛蘭土倫敦紀行 ダブリン・ロンドン4泊7日の旅(17)

ハロッズアフタヌーンティー

 バッキンガム宮殿を裏手に抜けて、そのまま徒歩でナイツブリッジへと進みます。徒歩で800メートルほど、という見通しのもと進んでいきます。通りには大使館やデパートなどが並びます。行き交うバスも多いです。通りに面した建物の多くが古く歴史を感じさせる一方で、そこに現代の最先端のブランドが軒を並べるというあり方は、今までに見たことのなく、不思議なかんじがしました。特に工事の足場が木材で作られていて、その先に老舗デパートのハロッズの煉瓦造りの中東的な雰囲気のある建物が見えてきたとき、自分たちはアラビアンナイトの世界の見知らぬ国に迷い込んだのではないかとさえ思えてくるのでした。
 東洋人が西洋において、逆説的に、オリエンタリズムを感じたのでした。
 ハロッズは、世界一有名なデパート。このデパートのかつてのオーナーの息子がダイアナとともに事故死したのでした。デパートには二人のモニュメントが飾られ、それが一つの観光名所ともなっているのだそう。
 バッキンガム宮殿の目と鼻の先で、そうしたモニュメントがある、というのは、なかなか興味深い。
 そして、かつてのオーナーがエジプト出身で、今はカタールの政府系のファンドがオーナーとなっていることを知り、店内にはオリエンタルな雰囲気が濃厚に漂っていて、アラブ圏の客が多く行き交っていることを目の当たりにすると、単純なゴシップということに止まらない、民族的・国際社会学的な深い問題なのだということに気づきます。
 ハロッズの規模の大きさ、顧客と店員の多様な民族のありよう、店の格調などに圧倒される思いがします。デパートの中にいることで、こんなに緊張したのは、はじめてのことです。
 アフタヌーンティーを一度試してみる、というのが、ロンドン観光の課題の一つでした。ハロッズこそがその舞台であろう、という私の信念に従い、緊張の面持ちで、喫茶へと足を進めます。高い天井の下の広いフロアで、上品な内装がされています。使われている食器類は全てハロッズのオリジナル。先ほどのバッキンガム宮殿とも遜色のない、高級感が漂います。
 客はアラブ系が多く、白人も何人かはいて、日本人と覚しき旅行者は一組だけ、という客の構成。全ての客が身なりもよく、庶民の立ち入れない雰囲気が漂っています。
 注文したのは二人分のアフタヌーンティーと娘のオレンジジュース。席に着くまで大部待たされ、席に着いてからも大部待たされました。
 時間が空くので、自然と周囲に目がいってしまいます。アラブ系の人々は、20代、30代の若い人も多いのですが、一様にふくよかです。スマホをいじったりしている。オイルマネーで潤っている特権階級なのかな、お金を使うことそれ自体が目的化しているような人生なのかな、などと思ってしまいます。
 スコーンとサンドウィッチとケーキという3系統のものと、紅茶の組み合わせ。生ハムやチーズなど、サンドウィッチの素材の高級さに感動します。ケーキもチョコや果物などによい素材を使っていて、とても美味しい。しかし、スコーンはどれだけ高級であってもスコーン。粉っぽく、くちが乾き、飲み込むのに四苦八苦します。この障害物のようなスコーンを乗り越えての、サンドウィッチとケーキという構図です。
 紅茶は、パックになった紅茶が入れられた急須の状態で提供されます。どんどん濃くなっていく、という意外とぞんざいな扱いです。紅茶とともに、スコーン、サンドウィッチ、ケーキを楽しむ、という形式が大事なのであって、紅茶そのものの素材はそれほど重要視されない、ということのようです。
 デジカメを構えて写真を撮るのもはばかられるような店の雰囲気の中、アフタヌーンティーを終えました。お値段、80ポンド。チップを添えます。
 人生で一度で十分ですが、貴重な体験だったと思います。

愛蘭土倫敦紀行 ダブリン・ロンドン4泊7日の旅(16)

バッキンガム宮殿

 ウェストミンスター寺院からバッキンガム宮殿へと急ぎます。
 急いでいるのは、バッギンガム宮殿女王居室の閲覧の予約を15分刻みの時間指定が出来る予約でしていたから。
 ここで、娘が「家に帰る」ということをしきりに言います。時差ぼけと連日の強行軍で疲れているのだと思います。私もかみさんも食事がちゃんと取れていません。かみさんの言葉もとげを含むようになっています。天気はすぐれず、曇天の下、小雨が続いています。
 旅の前途の多難を感じる私の心は不安に満ちていました。道に休むところを探します。サンドウィッチなどを並べているお店に座る席がありそうなので、飛び込みます。
 陳列している商品をみると、日本のサンドウィッチよりずっと肉がしっかり入っている。まともな昼食になりそうなので、安心します。コーヒーも2ポンドとリーズナブルですが、たっぷり入っている。簡素な窓際の席だけがある、と思っていたら、地下階があり、上の店舗の大きさとまったく同じ大きさのフロア全面が、すべて客席となっていました。購入したパンとコーヒーを持って地下に進みます。ゆったりとした空間です。座り心地の良い椅子に体を預けて、落ち着きます。娘は姉が作ってくれていたダブリンからの持ち込みおにぎりをほおばります。かみさんはコーヒーのボリュームとパンの出来のよさに満足します。私も安心をします。
 こうして仕切り直しができた私たちは、バッキンガム宮殿に進むことができました。途中、道にウェストミンスター大聖堂という、寺院とは別の、特徴的な外観を有している教会を見つけました。あとで、地図を確認すると、バッキンガム宮殿を正面からではなく、脇のほうから回り込む道筋となっていたようです。
 ともあれ大通りに出ると、すぐそこが、女王居室の閲覧のための入場口となっていました。早速に並びます。
 女王が避暑で不在の間の期間限定のことなので、かなりの人が押し寄せています。セキュリティチェックもあり、事前予約していても数十分の待ち時間が生じてしまいました。
 中庭を眼下に進んでいき、公開されている19室を順に巡っていきます。飾られているもの全てが、たとえば階段の手すりさえもが、豪華にして絢爛。歴史的ないわれのあるものです。
 音声ガイドが非常に有効で、事細かな説明をしてくれます。この音声ガイドに従うと、歩みはゆっくりとなり、観覧に1時間半程度を要することとなります。音声ガイドは適当に、さわりのところだけをと思ったのですが、娘がこの音声ガイドがいたく気に入ったようで、しっかりと聞いていて、「パパ、ママ、まだ説明終わっていないのに、先に行かないの」などと言います。元気を取り戻しておもしろがっている娘の姿に、胸をなで下ろし、安堵のため息を吐きます。
 一部屋、一部屋にトーンがあります。ラピスラズリを模した青い柱の部屋。白と金色とのツートーンの部屋。めくるめく色彩の変化が楽しめます。
 カメオを嵌め込んだ恐ろしく手間のかかった机や、化粧台を利用した隠し扉など、様々な調度品も飽きさせません。
 紛れもない、王宮かくあるべし、という王宮の極みの体験でありました。
 中庭に出て記念品ショップをすり抜けて、順路に従い王宮をあとにします。池に沿って、王宮の背後へと出て行く道のりです。
 この順路が痛恨の結果に。バッキンガム宮殿の、正面でなく、脇から直接、入ってしまった結果として、宮殿の正面についに一度も立つことなく退去してしまったのでした。
 空は相変わらずの曇天。小雨は続いています。ここから正面に戻る気力はなかったのでした。旅が終わってから振り返って、かみさんは、この点を最大の問題点として非難するのでした。