中学生だったとき
格調高い文章を書きたい、というのが中学生の頃に抱いていた、私の願いでした。松尾芭蕉の奥の細道の言葉の美しさにぞっこんほれ込み、漢詩に耽溺していた、そういう変な中学生でした。
だけれど、それと矛盾するのだけれど、私は決して文学少年ではなかったんです。同時に私は重度のシミュレーションゲームオタクでもあり、休日の多くを、読書をしてではなく、ゲームをして過していました。
コーエーのゲームが大好きで、大好きで。信長の野望、三国志、大航海時代……一体どんな差異があるのかと、今思えば、疑問に思いもしますが、とにかく新作が出るたび買い続け、とてつもない多くの時間を費やして、それらのゲームを楽しんでいました。
やがてゲームを自分でも作ってみたいと思うようになり、プログラムの勉強もだいぶしました。なかなか、いいプログラムは作れませんでしたけど。
私のする抽象性の高い議論の基礎になっているのは、実はその中学時代のゲーム体験なのだと思います。
で、今は
で、今もまだ碌に収入のない身で、小説とゲームとを愛してやまないと……まあ、カミさん激怒するのもやむをえないなあ。