液晶について

 液晶のことをもう一度、深く掘り下げて見ていきたいと思います。

画素ピッチについて

 LOOXの画素ピッチは0.18ミリ程度と相当に狭い部類になります。
 液晶と文字について私の持論があります。現在のところ書籍の電子化は進んでいない。音楽や動画コンテンツはどんどんとネット配信され、CDやDVDに匹敵する市場規模を獲得しているのに対して、書籍、それもテキストの電子化は、進んでいかない。それは、紙の書籍に比して、ネット配信されたテキスト文書は読むのにストレスを感じるためである。紙の書籍に比べて、パソコンの液晶画面の解像度は粗く、実は漢字の細部をきちんと表現できておらず、読書の際のストレスになっているのではないかと考えられる。したがって紙の書籍に取って代わるためには、パソコンの液晶はより高密度になる必要があり、その高密度の液晶にドット数を大きくとった文字を映し出すことが、紙の書籍の読みやすさに対抗する手段だ。と、そう考えています。で、LOOXはその方向への発展した形態となっているわけです。

スクエアかワイドか

 Let's noteはスクエア(横4:縦3)なのに対してLOOXはワイド(横16:縦9)です。面積という考え方からすれば、スクエアなほうが同一インチにおいてより広くなるわけですし、横書き縦スクロールが主流のワープロソフトの使用、ウェブの閲覧においても、スクエアなほうが、つまり縦の表示ドット数が多いほうが快適に使えます。実際、LOOXでは、多くのサイトの閲覧で横に無駄なスペースが出来るのに、縦の表示領域は、Let's noteと変わらず、ドット数の多さが、いかされません。ただ私はこのワイドの液晶にちょっと魅力を感じていたのです。
 私が普段利用しているエディタは、縦書き横スクロールになっており、そのため、このワイドの液晶に無駄なスペースを作ることなく有効利用ができるんです。