倉敷・広島の旅(6)

広島(2)ご当地グルメ

 原爆ドームからそのまま歩いて進み、相生通を東へ、東急ハンズのところで南下して、酔心本店という郷土料理屋に入る。観光客向けの雰囲気漂うテーブルの多いお店で、冷やしかき、かきのガーリック焼き、いわしの天ぷらを頼み、食す。3個で1400円の冷やしかきは大きく新鮮でおいしく、天ぷらもさくさくと揚がっており、いずれもビールがよく合う。顔がほころびます。満足満足、瀬戸内の海の幸を味わった、とつぶやきながら、店をあとにする。
 またしても道を東へ南へ、並木通りに面する広島パルコを横目に少し行くと、お好み村に到着する。ここは、なんとビル一棟まるまるお好み焼き屋さん。27もの店が軒を連ねているのです。いずれのお店も大盛況。その熱気に圧倒される。
 その中の一つ、桃太郎に入って、えび、ねぎともち、キムチの計3種類のトッピングをしたお好み焼きを注文する。うすい生地に挟まれた、たっぷりのキャベツと中華そば。関西では広島焼きと称される、関西のお好み焼きと全く異なる食べ物です。修学旅行で初めてこれを食べたとき、世の中にはこんなうまいお好み焼きがあるのかと衝撃的でした。
 我らが3人の前に、3つのお好み焼きがアツアツで並びます。うむうむ、この味この味、と箸を進めていく。しかし、酔心本店での海の幸が効いてきたのか、このお好み焼きのボリュームが予想以上にあるせいか、旅の疲れが出てきたのか、急にお腹がふくらみ、思ったようには箸が進まなくなってしまいました。歩くのも苦しい満腹の体をさすりながら、ヨタヨタとホテルに向かうこととなりました。