高松へフェリーの旅(3)

はま田

 到着した日、ホテルへのチェックインを済ませて瓦町まで出る。はま田という日本料理屋に入る。以前、香川大学の方々に連れて行ってもらっておいしく食事した記憶があり、ガイドブックにも載っていたので、ここで夕方の食事をすることとしました。3500円のおまかせコースです。
 先付けは、卵豆腐とひじき。卵豆腐には、ちりめん山椒がまぶしてある。続く料理への期待が高まるあっさりとした味付けです。
 つづいてお造り。鯛、マグロ、鰹、ポン酢の和えられた鯛。氷の器が、刺身を締めます。
 椀は、胡麻豆腐が鎮座し、その上に白身の魚の天ぷらが乗っかっている。ワカメもたっぷりです。梅干しがアクセントとして効いていて、なかなかおいしい。
 豆腐の味噌田楽が続きます。三個の豆腐が素揚げしてあり、三種類の味噌と薬味が乗っかっている。ネギとちりめん山椒ののったモノ、山椒の葉と梅干し、赤味噌とわさび。三種類それぞれの味わいが楽しめる。豆腐がとてもうまい。
 鴨のすき焼きは、あっさりとした味つけで、さらりと食べられる。
 深めの鉢というか広めのコップというか、そうしたユニークな形状の陶器に、サラダが入り、ダシがたっぷり張ってある。清々しいサラダを食べ終えると、やきおむすびのお茶漬けが出、ゆずのシャーベットがデザートとして出ておしまいです。
 ユニークでいて、どれも美味しく、そして軽くてもたれることがなく、好感の持てる料理でした。
 あえて難を挙げるとすれば、卵、胡麻、田楽と豆腐が三品続いた点、サラダとお茶漬けにおなじあられが使われるなど、同じ素材が幾度か登場した点でしょうか。かみさんは、魚が少なかった、あっさりし過ぎていた、と、もう一品天ぷらか何かが欲しかったようです。